ハッキリわかる スキーテクニック 質問コーナー

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スキーテクニックに関するご質問に随時お答えするコーナーです。

「ハッキリわかる スキーテクニック」を読んでまだハッキリしない点、実際に試してみて疑問に思った点、そのほかスキーやスキーテクニックに関するあらゆるご質問に、私なりの回答をさせていただきます。

「ハッキリわかる スキーテクニック」を読んでの感想やご意見もご投稿ください。
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動画を公開しました - TOKU (男性)

2024/11/22 (Fri) 22:38:21

第1章「パラレルターンできない人の為の練習方法」の図6-2、図6-3 の部分を動画にしました。

https://bikkuri8.web.fc2.com/ski/ski_douga.html

バラレル大回り 板を揃える技術について ゆき (女性)

2024/02/24 (Sat) 13:15:00

①ハッキリわかるスキーテクニック P21 図4に
「雪面についているエッジ」を書き加えるとしたらどうなりますか。外足、内足それぞれお教えいただけますと幸いです。


②板を揃えるための技術として、外脚の小指側のエッジに体重を乗せるとご教示いただきましたが、私も怖さを感じるタイプかもしれません。

次のようなテクニックも聞きます。
これについてはいかが思われますでしょうか。

A先生:外脚の踵に体重を乗せて踵を支点に足を回転させなさい。

B先生:外脚に体重を乗せてターンして板が下を向くまで我慢して待ちつつ、内足の踵を外足の踵あたりに寄せる。

どうぞよろしくお願いいたします。

Re: Re: バラレル大回り 板を揃える技術について ゆき (?)

2024/02/24 (Sat) 14:54:23

ご回答をありがとうございます!

①について
「外スキーの小指側エッジに体重移動→次の瞬間、エッジをフラットにしてターンを始動させ→親指側のエッジを立ててターンを主導」

外スキーの足の裏の小指側から親指側へと体重移動をさせるのですね。
スキーの動きは豪快に見えますが、実はかなり繊細な技術を駆使しているのですね。
取り組んでみます。


②について
AもBも見送ります。

ご指導、ありがとうございます!

Re: バラレル大回り 板を揃える技術について - TOKU (?)

2024/02/24 (Sat) 13:38:22

ゆきさんこんにちは。
まず、①について
最初の位置のスキーでは、どちらのスキーも山側エッジが雪面についていると考えてもいいですが、山側スキーに体重を移した次の瞬間にはエッジをゆるめて次のターンを始動する操作に移りますので、雪面に対してフラットな状態とも考えられます。

次の位置のスキーでは、どちらもターン内側のエッジが雪面に付いていると考えていいでしょう。

②については、ABとも私は否定的です。
まず、ターン切り換え時は前傾姿勢をとることが大事になってきます。それなのに踵に重心を置くのは合理的ではないと思います。
 次に、エッジの切り換えについては何も触れられていません。そこが私の説明と決定的に違うところです。

バラレル 完全に板が揃いません - ゆき (女性)

2024/02/19 (Mon) 19:31:35

バラレル大回りにおいて、板の後ろが若干、開いて八の字になってしまいます。板を完全に揃えるにはどうしたら良いでしょうか。

Re: Re: バラレル 完全に板が揃いません - ゆき (?)

2024/02/20 (Tue) 00:06:52

ありがとうございます。
本を読んでみます。

Re: バラレル 完全に板が揃いません - TOKU (男性)

2024/02/19 (Mon) 20:15:20

ゆきさん、ご質問ありがとうございます!

パラレルターンで後ろが開いて八の字になってしまうのは、ボーゲンあるいはシュテムターンのやり方が残っているからです。

スキーではターン外側の板(外スキー)に体重を多くかけることが基本になりますが、そのためターンの左右を切り換えるときに、次の外スキーに体重を移す動作を行ないます(体重移動)。

この体重移動を行なう時に、次の外スキーのエッジを左右切り換えてから体重を移すのがボーゲンやシュテムターンで、エッジを切り換えた時にスキーの後ろが若干開いてしまいます。

エッジを切り換えずに体重移動を行い(山側スキーの小指側エッジに体重を移す)、それからエッジを切り換えてターンに入っていくと、後ろは開くことがありません。

詳しくは、「ハッキリわかる スキーテクニック」の1-1シュテムターンとパラレルターンの違いはここだ!! を読んで下さい。練習方法も詳しく記してあります。

ズレとキレのウェーデルン スキーヤー (?)

2023/11/30 (Thu) 21:41:04

質問です。

切り替えで立ち上がり抜重し、スキーが回転してななめ横を向いてから膝を曲げて沈み込むようにしてパット止める。とあります。感覚的には、立ち上がった状態から瞬時に沈み込むと、これもまた抜重になると思うのですが。


Re: ズレとキレのウェーデルン スキーヤー (?)

2023/12/04 (Mon) 01:48:35

いいですね。ありがとうございます。コブ斜面の動画ですと、規則的なコブを滑る動画は多々あるのですが、このようにランダムなコブ斜面を滑る動画は稀ですね。繰り返し観察し、ぜひ実践に繋げたいです。

スキー教えて頂けたらとは思いますが、現在海外在住です。濱田さんの、この著書に出会えたのは、数年前にHarald Harb氏のPMTSを学び始めた折でした。外脚に乗る、というところがまさに同じコンセプトで、ユーチューブでみるところの、流行りのテクニック云々にはかなり疑問を感じていたので、本書にはすんなり入っていけました。ご指摘の通り、正しいテクニックはいつの時代でも正しいのだと、私も同感致します。

ご丁寧な、尚且つ、迅速な回答に心から感謝しております。ありがとうございます。

Re: ズレとキレのウェーデルン - TOKU (男性)

2023/12/04 (Mon) 00:57:24

あまりいい動画はありませんが、最近、昔8ミリビデオで撮った動画をデジタル化する作業をしていたらちょうどコブ斜面を滑っている動画がありましたのでそれを揚げておきます。
20数年前の動画で、雪質もアイスバーンではなく柔らかい雪なのであまり強い圧力はかけていませんが、滑りの後半の方ではそれらしい動きが見られるので参考になりますかね。

もしよろしければ岩手へ動画を撮りに来ませんか? スキーも教えてあげますよ。
私も、スキーテクニック1『山側スキーの山側エッジに体重を移動してからエッジを切り換える』なんかは動画にして見せてあげれば非常に面白いと思っているのですが、なかなかできずにおります。
それを見たら皆さんきっと「エッ!」と驚かれることでしょう。
「こんなに簡単にスキーがターンするのか!」と。

とりあえず、コブ斜面の滑りを揚げておきます。
安比高原ハヤブサコース 第4リフト沿いのコースです。

https://youtu.be/GHmZfl4-71k

Re: ズレとキレのウェーデルン スキーヤー (?)

2023/12/03 (Sun) 06:13:38

度々ありがとうございます。ご指摘の通り、私の質問はテクニック18についてでした。

荒れた狭い急斜面を、スピードを制御しながら、かつ格好よく下っていく人を、自身も含めて、未だ見たことがありません。止まり止まり滑っていくか、スピードにまかせてほとんど直滑降で滑り抜けていくかどちらかですね。視覚的に感覚を捉えたいのですが、テクニック18にあたる動画はございませんか?

Re: ズレとキレのウェーデルン - TOKU (男性)

2023/12/02 (Sat) 11:05:28

丸山氏の動画は、私の本ですと
■2-2高難度ウェーデルン・連続深回りショートターン・・・
「テクニック8 抱え込み押し出しによるターン」
に該当します。

おたずねの件は
■3-4コブ斜面をゆっくり優雅に滑る
「テクニック18 ズレと切れの複合ウェーデルン」
の事だと思いますので、滑りのイメージは全く違ってきます。
本でも書いておりますが、このテクニックはアイスバーンのコブ斜面をゆっくり確実に滑り降りるためのテクニックですので、そういう状況で滑っているところをイメージしていただけるといいですね。

Re: ズレとキレのウェーデルン スキーヤー (?)  URL

2023/12/02 (Sat) 00:05:35

早速の返信ありがとうございます。リズムのとりかたとしてはよくわかりました。ただ、”ズレとキレのウェーデルン”がどういうターンなのか視覚的にイメージできないので、ひとつ確認させて下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=AeUufJOfM7k

この動画で丸山氏がデモンストレーションしている”深い小回り”は濱田さんのおっしゃるところの”ズレとキレのウェーデルン”とはちがいますよね?

お時間ありがとうございます。

Re: ズレとキレのウェーデルン - TOKU (?)

2023/11/30 (Thu) 22:12:18

ご質問ありがとうございます。
スキーヤーさんが書かれた内容と、私が記した文章では若干の違いがありますのでもう一度よく読んでいただけるといいのですが。

ウェーデルンというのは時間的に短いので、動作としては立ち上がりから沈み込みまで一連の動作でずっと抜重が続いているわけです。大げさに言うとジャンプしたような状態です。

その間に板を回し込み、最後に着地する瞬間に荷重がガツッと板にかかる、ということになります。

パラレル - ちゅー (男性)

2021/01/27 (Wed) 18:32:07

記事、読み込ませていただきました。
外足荷重の重要性に気づきました、ありがとうございます。

微妙なパラレルターンで滑る初心者です。
ターンしているとき、終わって斜滑降の時、板前方が左右にぶれて不安定になります。抑えるにはどうしたらいいでしょうか?

また、パラレルターンができているのかどうか、どうやって確認すればいいでしょうか?そろえてターンしているつもりですが、上級者の方のターンのようにスムーズに揃えて回れているように思えないので。

なにとぞご教示お願いします。

Re: パラレル - TOKU (男性)

2021/01/28 (Thu) 19:20:41

 ちゅーさん、ご質問ありがとうございます。
①「スキー板の前方が左右にぶれて不安定」とのことですが、ぶれている部分にしっかり体重がかかってないので起こるものと思われます。すなわち後傾姿勢になっているのでしょう。対策としてはもう少し前傾姿勢をとる。それでも不十分な場合は外側スキーにかける体重の割合をより多くする。ということになります。
 前傾姿勢、後傾姿勢については「テクニック9」以降のところで詳しく解説していますので参考にしてみてください。
 また、1-2■ターン後半の暴走を止めろ!! のところも参考にしてください。

②パラレルターンができているのかどうか、どうやって確認すればいいでしょうか? ということですが、上級者に見てもらったり、ビデオを撮ってもらうのが一番いい方法でしょう。
 自分自身で確認するのはチト難しいかもしれませんが、パラレルターンができるということは「ターンの切り換えがスムーズにできる」ということです。例え急斜面であっても苦労なく切り換えができる、大きいターンでも小さいターンでも自由自在に切り換えができる、ということです。それができない場合は、まだ完全なパラレルの切り換えが身に付いていないということになります。

 頑張ってパラレルターン(パラレルの切り換え)を身に付けてください。

体重を乗せる - カワムライ (男性)

2019/01/15 (Tue) 15:07:19

体重を山側エッジに乗せると言うことは、山側エッジに座る感覚で、いいのでしょうか?骨盤が山側に移動するのでしょうか?

Re7: 内脚 - TOKU (男性)

2019/03/08 (Fri) 19:26:21

 内スキー内エッジは外膝にくっついているとも考えられますが、実際は内脚のブーツが外膝にくっついているのだと思います。

内脚 - カワムライ (?)

2019/03/08 (Fri) 19:06:03

内脚を上げたとき、内スキー内エッジは外膝にくっついているのですか?

Re6: 雪面に座るシルエット - TOKU (男性)

2019/02/06 (Wed) 23:06:13

 なるほど、カワムライさんは技術戦を目指しておられたのですね。それで私の知らない用語がいろいろ出てくるわけだ。
 残念ながら私は技術戦に関してはほとんど知識を持ち合わせておりません。もっぱらタイムを競うレースの方をやっておりましたので。
 技術戦はスキーの切れも必要ですが、審査員ウケのする滑りをしなければいけないので、事前合宿などに参加して、どういう滑りが今求められているのかを知る必要があるでしょう。
 健闘を祈ります。

Re: Re5: - カワムライ (?)

2019/02/06 (Wed) 22:52:06

雪面に座るようなシルエットはどのようにすればいいですか?ちなみに、西日本技術戦で不調でした。

Re5: - TOKU (男性)

2019/01/27 (Sun) 22:32:10

「ターンの前半を重くする」とはどういうことなのか私には分りませんが?
「足首をブロックする」というような操作は、私は行っていません。

Re: Re4: 体重を乗せる - カワムライ (?)

2019/01/26 (Sat) 17:43:28

ターンの前半を重くする方法、足首をブロックする方法を教えてください。よろしくお願いします。

Re4: 体重を乗せる - TOKU (男性)

2019/01/22 (Tue) 00:06:59

「ターン後半に、外スキーのトップ部あたりに内肩をかぶせるようにする」というのが私の操作方法、即ちカワムライさんの言う「感覚」なのですがね。
 別の言葉で言い換えるとすると、外向と「くの字姿勢」を同時にやってるような感じとでも言えばいいのでしょうか。

Re: Re3: 体重を乗せる - カワムライ (?)

2019/01/21 (Mon) 18:33:46

本が届きました。ありがとうございます。外スキーのトップに内肩を、ターン後半にかぶせる。この感覚を教えてください。外向を続けることですか?

Re3: 体重を乗せる - TOKU (男性)

2019/01/20 (Sun) 19:30:59

 コツといいますか、やはり片脚で立つトレーニングを普段からすることですね。バランスをとる感覚と脚力が必要ですからね。
 私は毎日(ほぼ毎日)、目をつぶって片脚立ちしながら、腕を回したりストレッチしたり、首を回したり(これは高難度)して、バランス能力を鍛えています。

Re: Re: 体重を乗せる - カワムライ (?)

2019/01/20 (Sun) 19:13:03

ありがとうございます。体重を山側スキーにのせ続けるコツがあれば教えてください。感覚的なもので構いません。

Re: 体重を乗せる - TOKU (男性)

2019/01/15 (Tue) 17:12:03

 カワムライさん、ご質問ありがとうございます。
 「座る」という感覚ではないです。「座る」だと、上体が起きてしまい、後傾になってしまいます。もっと上体を前へもっていく必要があるので、「椅子から立ち上がる時の体勢」と言った方がいいでしょう。
 「骨盤を山側に移動する」という意識は特に持ってはいません。もっとシンプルに山側スキー1本で斜面に立つという感覚です。 

ターン始動について 二宮 哲也 (男性)

2018/03/11 (Sun) 18:13:25

前略
当方63歳のスキー歴約40年の万年中級スキーヤーです。
2年前貴殿の本を購入し、「山側エッジの切り替え」を練習した結果、信じられないような滑りに変化しました。ありがとうございました。しかし、情報過多により以下の事に悩みます。
よろしくお願いいたします。

①ターンの切り替えは、体重移動しながら谷川の股関節を開く 感じで。
②ターンの切り替えは、谷川の足の小指を踏む感じで。
 よろしくお願いいたします。

Re: ターン始動について 二宮 哲也 (男性)

2018/03/15 (Thu) 18:26:01

ご回答ありがとうございました。
とてもスッキリしました。
またその節はよろしくお願いいたします。

Re: ターン始動について - TOKU (男性)

2018/03/14 (Wed) 08:56:04

二宮さんご愛読ありがとうございます。

①ターンの切り替えは、体重移動しながら谷側の股関節を開く 感じで。

→「谷側の股関節を開く」という操作は、私は行っておりません。これは、両足荷重を重視している人たちが持っている操作方法の一つだと思います。
 私は、山側スキーの山側エッヂに体重を移したら、エッヂを切り替え、上体をフォールライン方向へ向けるということに意識を置いています(ショートターンでは上体の逆ひねりを作っていますので、既にフォールライン方向に向いていますが)。エッヂを切り替えれば板は自然にターンを始めますので、「股関節をどうこうする」という意識は持っていません。

②ターンの切り替えは、谷側の足の小指を踏む感じで。

→これも同様です。これらは両足荷重重視、内足主導という考えの人たちの行う操作方法で、今ではSAJも内足主導という考え方は捨てて、外足荷重重視に戻っております。
 私は全くこういう意識で滑ったことはありません。

足裏感覚と親指付近の意識と動き Masa (男性)

2018/02/17 (Sat) 14:40:25

こんにちは。昨年末購入し愛読させて頂いております。
足裏感覚と足の親指付近の質問です。
未だ完璧に自分のものにはしておりませんが、ずらし系のショートターンでは拇指球に乗り切り替えをしております。カービングターンを目指した動きでは土踏まずを意識し蹴るように加圧しております。足の親指付近の意識はどの様にしたら良いですか?足の親指付近で指で掴む動き、足の親指付近を上に反りつま先を上げる意識は有りますか?有るとすればどの様な滑りに適していますか?ご教授頂きたく、宜しく御願い申し上げます。

Re: 足裏感覚と親指付近の意識と動き - Masa (男性)

2018/02/18 (Sun) 12:06:21

早速御返信頂き有難う御座います。
今後は足裏感覚に拘らず、姿勢を重視し練習して行きます。

Re: 足裏感覚と親指付近の意識と動き - TOKU (男性)

2018/02/17 (Sat) 18:40:26

 Masaさん、ご愛読ありがとうございます。
 ご質問の件ですが、私の場合、あまり足裏感覚を意識しておりません。前傾や後傾、中立などの姿勢を意識しますが、その結果拇指球あたりに荷重がかかったり、かかとよりにかかったり、土踏まずにかかったりするだけで、意識しているのは姿勢の方です。
 また、足の指で掴むような動きをすることも私はありませんが、スキーの上手い友人はそのようにしていると聞いたことがあります。
 ただし、内スキーを持ち上げる時は、スキーのトップを浮かせるようにするので、足の指を上に反るように力をいれて行っています。
 以上、参考になったでしょうか?
 それから、霧などで視界が悪い時に「足裏感覚がしっかりしている人はこんな時でも滑れる」という場合がありますが、正確にはこの場合の足裏感覚は三半規管による平衡感覚のことだと思います。

パラレルの操作 - ニピ (男性)

2017/12/03 (Sun) 17:14:55

はっきりわかるスキーテクニックの愛読者です。

テクニック1の図2のところですが、斜滑降で山スキーの山側エッジの角付けを緩めニュートラルを作ると、横滑りを始める。とあります。
また、図6-3の後半、斜滑降から角付けをゆるめ、横滑り斜滑降…とあります。
角付けをゆるめニュートラルを作っても、もともと斜滑降していたのだから、ニュートラル状態で直進するだけで、横滑りにはなりにくいと思うのです。ここでいう横滑りとは、斜め前方に横滑りすると言うことでしょうか?それともニュートラル状態で直進するということでしょうか?

Re: パラレルの操作 - TOKU (男性)

2017/12/04 (Mon) 09:04:33

 ニピさん、ご質問ありがとうごあいます。
まず、テクニック1の図2のところは、滑走中の操作を示しています。よって、エッヂの角付けをゆるめてスキーを雪面に対してフラットにあてると斜め前方に横滑りすることになります。
 それに対して図6の方は、停止した状態で行う練習なので、同様にエッヂをゆるめてフラットにすると真横に滑り出します。
 少し驚かれるかもしれませんが、停止した状態でもこの操作をすると(横滑りが始まり、そして)ターンができるということです。ただし、緩斜面でこの練習をすると横滑りが生じにくいので、中斜面以上のところでやるといいでしょう。
 ご健闘を祈ります。

スキー板の手入れ しゅうじ (男性)

2016/12/13 (Tue) 11:33:31

「ハッキリわかる スキーテクニック」の愛読者のしゅうじと申します。52歳のおじさんスキーヤーです。質問がございます。
スキー板のワックスの事です。今まではスプレー式の気軽に塗れるワックスを使用していましたが、先日10年ぶりにスキー板を新調したので大切にしたいと思っております。つきましては
キー板の手入れ方法とお勧めのワックスの銘柄を教えてきたら幸いです。宜しくお願い致します。

Re: スキー板の手入れ しゅうじ (男性)

2016/12/15 (Thu) 09:58:49

早速にご返信ありがとうございます。

とても分かりやすく、丁寧な解説で、プリントアウトして手元において活用させて頂きます。

ワックスメーカーのHPも拝見させて頂きました。とても参考になりました。

季節柄、お身体をご自愛ください。
有難うございました。

Re: スキー板の手入れ - TOKU (男性)

2016/12/14 (Wed) 22:20:32

 しゅうじさん、愛読ありがとうございます。
 新しいスキー板を購入されたとのことですね。
 スキー購入後、最初にやるべきワックスがけの方法を簡単に紹介します。私のやり方は昔のやり方なので、最新情報はいろいろ調べてみてください。レーサーならともかく、普通にゲレンデスキーを楽しむにはこれで十分だと思います。

【概略】
①滑走面の汚れを取る。
②ベースワックスをかける。

 最初にやることは上記2点です。さらに滑りに行く前日には

③ベースワックスをはがす。
④滑走ワックスをかける。
⑤滑走ワックスをはがす。

 というのがおおまかな工程です。

【詳細】
①では、ワックスリムーバーというものを使います。これを滑走面にスプレーして、少し待って(1~2分)汚れを浮かせてからからティッシュペーパーなどでふき取ります。

②ベースワックスというのは滑走性は低いが、滑走面との密着性・浸透性が高いワックスです。これを塗ることで、滑走面の酸化防止、保護になります。また、滑走ワックスを塗る場合の下地ともなります。滑走ワックスは、滑走性は高いが、滑走面との密着性は低い(※1)ので、滑走面と滑走ワックスのつなぎの役目をします。

 ベースワックスはアイロンを使ってホットワックシングを行います。使用するアイロンは、温度設定のできるワックス専用のアイロンを使用します。高温になり過ぎると滑走面を傷めてしまいますので気をつけましょう。

 ホットワックスのやり方ですが、まずスキー板のビンディングに付いているストッパー(スキーの流れ止め)が邪魔になるので、針金を使って下がってこないように固定するか、ドライバーなどでストッパーを簡単に外せる場合は外してしまうといいでしょう。
 次にスキーを滑走面を上向きにして寝かせたら、片手にアイロンを持ち、片手にワックスを持って、アイロンにワックスを当てながら滑走面上を素早く移動させワックスをたらします。滑走面全体にたらした後、たらしたワックスをアイロンで手早く伸ばします。ささっと全体に伸ばした後、今度はじっくりと丁寧にアイロンをかけてワックスを浸透させていきます。この時、一定速度で一定方向(トップからテールまたはその反対)に動かすことでワックスをかけた面が均一になります。塗り残してない部分がないか、気をつけながら行ってください。
 使用するワックスの量ですが、多すぎると脇へはみ出す量が増えますし、少ないと塗り残す部分が出てきます。塗り残しが出ない程度に量を調整しましょう。ただ、そのスキー板に初めてホットワックスを行う場合はやや多めに使ってしっかりワックスを浸透させたほうがいいでしょう。また、シーズン終了時に行う時も、長期間保存するために行うので、多めに使用した方がいいでしょう。

※1:ワックスの種類も多いので一律に低いとは言えませんが、フッ素などの混ざっているワックスや、液体ワックス、粉末ワックスなどは密着性が低いです。
 パラフィン系(一般的なロウ)の固形ワックスは密着性が高く、その中でも柔らかいもの(雪温が高い時用)は浸透性が高いので密着性も良く、反対に硬いもの(雪温が低い時用)は浸透性が低いので密着性も悪くなります。ですので、ベースワックスの代わりに、柔らかめのパラフィン固形ワックス(雪温高い時用)を使ってもいいでしょう。ここだけの話、ロウソクのロウでもいいような気がします。昔はロウソクを塗って滑っていた人もいるようですから。

③スクレーパーというプラスチック製の板でベースワックスをはがします。その前にスキー板を動かないように固定します。スキー専用のバイス台があればいいのですが、無ければ何か工夫してうまく固定してください。要はカンナがけの要領ですから、テール部を何かに当てがうようにすればいいのです。
 スクレーパーで可能な限りのワックスをはがします。どれだけはがしても、滑走面の微細な間隙にワックスが残りますので、それでいいのです。
 はがし終わったら、今度は前述のホットワクシングの要領で滑走ワックスを塗ります。滑走ワックスは、想定される雪の温度に合わせたものを選びます。メーカーによりいろいろ異なるでしょうが、だいたい0℃前後、-3℃~-10℃位、-10℃以下の3通りくらいあれば十分ですが、-3℃~-10℃位のものが一番状況にマッチすることが多いと思います。(なので私はいつもこれしか使ってません)。

④滑走ワックスを塗った後は、室温ぐらいまで冷ましてから、再度スクレーパーで全てはがします。スキーのサイドについたワックスもきれいにはがしてください。
 はがし終わったら、一般的にはブラシやコルクで伸ばしたりするようですが、私は何もしません。スキーストッパーを戻して、終わりです。
 コルクやブラシを使う場合、毎回新しくして使うならともかく前回使ったものと同じものを使うのなら、以前に使ったワックスが混じってしまわないか?という疑問が残ります。それに、雪の上を滑れば、十分それで伸ばされると思うのです。


 以上は基本的なホットワクシングの方法ですが、実際は私の場合、ベースワックスを使わず、-3℃~-10℃位の滑走ワックスを1回ホットワクシングするだけです。しかも、ワックスの量をできるだけ必要最小限の量に止めて、ワックスをはがす工程もカットします。即ち、①と④の工程しかやっていません。ですから、できるだけ均一に薄く塗るよう心がけています。

 なぜはがさないのかというと、あるていど圧雪されたバーンをスピードを出して滑ればワックスは削られてしまう、と考えられるからです。アイスバーンなら確実です。柔らかい雪の場合は削られない可能性は高いですが、ワックスをコテコテに厚く塗ってしまったならともかく、できる限り薄く均一に塗っているのでほとんど支障はありません。ゲレンデスキーを楽しむにはこれで十分です。

※低温時の雪が滑りにくいのは雪の結晶がワックスに刺さるからだと考えられています。なので低温雪用ワックスは硬めになっています。
  
 また、ホットワックスした後に、スプレー式や塗るタイプの液体ワックスを併用するのもいいでしょう。液体ワックスは滑走性は抜群ですから。しかし、すぐはがれてしまうので持続性がありません。併用すれば、その欠点を補いあううことができるのです。また、春先の水分の多いベタ雪や汚れの多い雪の場合も液体ワックスの方が威力を発揮します。汚れの多いベタ雪には灯油を使うという裏技もありますが(昔テイネ山ロープウェイの兄さんが教えてくれました)。

 また、-3℃~-10℃位の滑走ワックスをビニール袋に入れてポケットにいつも入れておくと、仲間が板が滑らなくて困ったという時にべた塗り(直接滑走面に塗りつけるだけ)してやるとよく滑るようになり喜ばれます。
 ただし、ポケットに入れておく時は必ずビニール袋に入れて袋の口をしっかり閉じてください。そのウェアをストーブのそばなどにぶら下げたときにワックスが溶け出すとポケットがガチガチに固まってしまうからです。そんな失敗を昔兄弟がやってました。

 私が使っているワックスはSWIX(スウィックス)やコンケストのワックスです。理由はスクールに居た時これを使っていたからで、それが今も残っているからです。にしても、使いやすくていいです。下記ホームページも参考にしてみてください。スキーがなぜ滑るかの解説も目からウロコです。
SWIX:https://www.swix.co.jp/preparation.html
コンケスト:http://www.whizz-jp.com/conquest/index.html
 


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